前回の記事では、上級ウェブ解析士を受けるメリットを紹介しましたが、
今回は、講座内容がより充実した学びになるように、準備はしっかりやっておきましょうという話です。
結論としては、やはり講師選びが重要ということになってしまうのですが。笑。
そもそも上級ウェブ解析士やツールトレーニング講座って何?という人は以下の内容をご確認ください。
上級ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ
ツールトレーニング講座を受講する人の割合は?
上級ウェブ解析士試験では、3回の課題提出があります。
ツールトレーニング講座は、3回目の修了レポート提出の前に任意で受講することができ、レポートのフォーマットがもらえるというもの。
イベントとかで上級ウェブ解析士を受験した人に話を聞くと「ツールトレーニング講座を受けないと合格はほぼ無理」という人が大半で、ほとんどの人が受講します。
上記のデータからもそれは分かると思います。2018年12月末は、上級ウェブ解析士試験を40名受けて、そのうち39名が受講しています。(受講率97.5%)
なのでツールトレーニング講座を受けないで合格した自分は、かなりレアな存在になります。笑。
修了レポートを自力提出して学んだこと
1番きつくて1番学びになるのが修了レポートでした。
修了レポートの内容は、ざっくりいうと、Google Analyticsからデータを引っ張ってきて、20種類ぐらいのレポートを作り、改善施策を考えるというもの。
提出期限が2週間しかなく、かなりハードです。
1番身についたなという点は「気づきから自分が欲しいデータを引っ張ってくるクセ」でした。
レポートは、説明通りにやれば作成できるんですが、基本は、アナリティクスの「カスタムレポート」で作ることになります。
カスタムレポートでは、すべてのデータ(セグメント、ディメンションなど)を自力で収集します。
自分はこれまで、アナリティクスを上からなめるようにして見てたんですけど、カスタムレポートを繰り返し繰り返し作ることで「気づきからデータを引っ張ってくるクセ」が習慣付きました。
修了レポートだけで、気づきからデータを引っ張る「力」が身につくとは思わないのですが、この意識はついたと自信を持っていえます。
ツールトレーニング講座を受けてしまうと、数字が入ったところからレポート作成が始まるので、ほとんどカスタムレポートを使わずに提出することになるはずです。
なので「気づきからデータを引っ張ってくるクセ」がほとんど身につかないと思います。
合格後は、業務中、ユーザー目線でサイトを使った時に「こういう数字ってとれるのかな?」って思うようになりました。
作業的にアナリティクスを見るのではなく、想像力を膨らませて分析しやすくなったので、楽しさが増しました。
自力提出のために必要なこと
ここまでツールトレーニング講座を受けない方が力がつくといってきましたが、自分はもともとツールトレーニング講座を受ける気マンマンでした。
というのも事前情報では、ツールトレーニング講座を受けないと合格は不可能と聞いていたので、そのつもりでいたのです。
ところが講師の八木さんは、ツールトレーニング講座を受けさせないような雰囲気を出してきたのです。笑。
自分でレポートを作った方が力が身につくと。講師側からすればツールトレーニング講座をやった方が儲かるので、この人は本当に成長を思ってくれてるんだなと感じましたね。
以下に自力提出のために必要なことをまとめます。
・講師選びが重要
自力提出なんで大変です。八木さんは、受講者が協力してレポートを作るようにうまくファシリテートしてくれました。
講座で2回会っただけで、受講者と一緒にレポート作りませんかってならないですよね?
なので、facebookのグルチャでいつでも質問できるように体制を整えてくれたり、受講者同士でスカイプMTGするように準備してくれたりと、細かなサポートがなかったら自力提出はきつかったと思います。
・参加メンバーとの協力体制を整える
修了レポートは、受講者と分担して作りました。何がいいかっていうと、自分の担当分のレポートをちゃんと作らないと周りに迷惑かけちゃうんですよね。強制力が働いたんでやりやすかったです。
・仕事の繁忙期は避ける
ちょうどお盆ちゅうだったのでそのタイミング有給2日使ってなんとか終わらせました。ラスト1週間は、平日2〜3時間、土日は7、8時間やってました。仕事でヘトヘトになってたら、厳しかったでしょう。
他の受講者は、有給なしで受けてましたけど、期限ギリギリで相当焦ってました。笑。
・書籍を有効活用する
カスタムレポートを作る上で「あれ、こんなデータってとれるのかな?」って思ってもデータの取り方がわからなかったら、困りますよね。
そんな時に使えるのがこの本。
「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本
これまで100冊ぐらいウェブマーケティングの本を読んできましたが、3本指に入るくらいオススメ。
これも適宜使いながら、修了レポートをやると理解が深まるでしょう。
おわりに
そもそもなんで上級ウェブ解析士を受けようと思ったのでしょうか?
僕は、会社に言われたりとか名刺に書きたくて、受けたわけではありません。
外部の知見を取り入れて、純粋にスキルアップをしたかったからです。
合格することだけが目的で、あまり時間を割きたくない人は、ツールトレーニング講座を受講すべきですが、学ぶことが目的で受験した人は、自力提出をすべきだと思います。
最初は自力提出なんて無理だと思ってましたが、今振り返ってみると
・ツールトレーニング講座の費用が浮く
・実力が身につく
・受講生と仲良くなれる
などといいことづくめでした。これから上級ウェブ解析士を受ける方は、ぜひ自力提出での合格をオススメします。
興味持った方がいたら、気軽にメッセージください〜。