読了予測:4分24秒
小川卓さんのブログに「50人に1人」の三乗で「12万5000人に1人」を目指して ~ウェブアナリストしてのポジショニング~という話がありました。
仕事に役立つスキルが3つあったとして、1つのスキルあたりに「50人に1人」くらいのスキル(あるいは「好き」)があると、
2つ掛け合わせて、50人×50人=2,500人に1人
さらに3つ掛け合わせることで、50人×50人×50人=125,000人
それぞれ単体でみたらそれほどスキルが高くなくても、掛け合わせると希少性の高い人材になれるということです。
(ドラクエで言うと、魔法も使える格闘家みたいな感じでしょうか?)
この記事が面白くて、自分のキャリアを見つめ直すいい機会になったので、
今回の記事では、私が持っている3つのスキルと今後のキャリアの方向性をまとめたいと思います。
・社会人になって5年経つけど、やりたいことがよく分からない
・転職したけど前職のスキルをどう生かしてよいか分からない
といった悩みを持つ方へも何か良い情報を提供できたらと思います!
この記事約4298文字で読了予測が、4分24秒になります。
本題は、3つのスキルの掛け合わせからなので私のことよく知っている人は、そこから読んでくださーい!
自己紹介とスキル:新卒で銀行→ウェブマーケ+フリーランス
まずは、これまでの職歴を交えて3つのスキルを紹介したいと思います。
銀行
私は平成2年生まれの社会人7年目です。新卒で銀行に入り4年間務めました。
主に営業担当で、融資(個人・法人)、資産運用(投資・保険)などをやってました。リアル半沢直樹みたいな世界で、ノルマがきつかったです。
ただ、営業自体は好きで、もっと仕組化で来たらなって思って、マーケティングの世界に飛び込みたくなり、5年目で今の会社サクラサクマーケティングに転職します。
ウェブマーケティング
今やっている業務は、コンテンツマーケティングといって、ホームページにどうやったら見込み客を呼べるような「魅力あるコンテンツ」を発信できるのか、お客さんに提供するサービスをやっています。
具体的な流れは、
顧客 ⇔ 私 ⇔ ライター
顧客「もっとホームページの内容を強化したいです。商品ページしかないんで、もっとうちが持っているノウハウをユーザーに伝えたいんです。」
私「今、検索エンジンだとこういうことが調べられているんで、お客様のノウハウも踏まえつつ、こういう記事を書くとよいです。うちの会社には、その分野に強いライターがいるので、お手伝いできると思います。」
契約になったら、自社で抱えている約1万人のライター中から、お客様にあったライターに依頼をして、コンテンツを作成するって流れです。
ディレクター・編集者のような「調整役」みたいな感じでしょうか。そんなこんなで今の会社に所属して3年目になります。
フリーランスライター
加えて、個人ではフリーランスでライターもやっています。
会社では、記事作成を依頼する側なので、「依頼される側」の気持ちも理解できると、本業⇔副業でいい相互作用が生まれるかなと思っています。
(ちなみに先日開業届を出してきました。青色申告したほうが節税できるので。)
銀行とウェブマーケティングの会社で身に付けたスキルは3つで「金融」「ライティング」「分析」について具体的にどのようなスキルなのか説明します。
3つのスキル:金融・ライティング・分析
金融
銀行はいろんな金融商品を取り扱います。300くらいあったんじゃないかなと思いまして、金融商品の販売経験は貴重でした。
融資:カードローン、自動車ローン、教育ローン、リフォームローン、住宅ローン、事業性融資
資産運用:預金、外貨、債券、投資信託、生命保険 など
金融商品の特徴は、専門用語が多いことです。
例えば住宅ローンでは、元利均等返済、団体信用生命保険、連帯保証人と連帯債務者の違い、抵当権などの専門用語が出てきます。
契約するときに専門用語をそのまま読むと、何も知らないお客様は「?」となるので、トラブルの元です。
なので、新人の頃は商品のパンフレットをみながら、どうやったら分かりやすい説明になるのか自分の言葉を考えたり、どうしたらお客様が欲しくなるのか考えました。
考えたことを実際のセールス時にお客様に話して、試行錯誤していくうちに契約が取れたときはめちゃめちゃ達成感を感じました。
加えて、銀行員ってめっちゃ資格取らされます。1年目はほとんど資格の勉強で終わったんじゃないかなって感じです。
証券外務員1種・2種、生命保険募集人、損害保険募集人、変額保険販売資格、FP2級など
今はFP1級目指して勉強しています。9月にあるので、頑張らなければって感じです。
銀行時代に2級まで取っていたのですが、今年の9月に1級を受ける予定です。1級をもっていることは、ライティングをするうえで強力な武器になります。(後述します)
ライティング
ライティングにもいろいろな種類があるのですが、今僕が提供できるスキルはSEOライティングです。
サクラサクマーケティングは、検索エンジンに上位表示されやすい記事を作成することが得意分野なので、そこでノウハウを学びながら、副業としてSEOライティングを実践するみたいな形です。
SEOライティングは、検索エンジンで上位表示される、言わば「集客用の記事」ですが、実際に検索エンジンからクリックしてホームページに来てもらったら「商品を買ってもらうこと」が重要になってきます。
そこで出てくるのがセールスライティングです。どうやったらユーザーの感情を揺さぶれるのかというところで、SEOとどちらもできると強いので、今後強化していきたいと思っています。
分析
銀行員時代は、いろんな業種の決算書を見て財務分析を行なうのが好きでした。業種によって全然違うので、自分なりの仮説を立てて、そこをヒアリングしに行って提案につながったときは、やりがい感じましたね。
今はウェブマーケティング業界にいるのですが、Googleアナリティクスをつかったウェブ分析に興味があります。
ウェブ分析って「ワクワク」しかないです。データを見ながら「ユーザーって今こんなこと考えているんだなあ」って考えるだけでも楽しいです。
3つのスキルの掛け合わせ
やっと本題に入ります。ここまでは自己紹介みたいな感じなので、具体的にどう組み合わせているのか解説していきます。
金融×ライティング
金融系の記事って他のテーマに比べて単価が高いです。金融って専門性が高いので、検索エンジンで上位表示されるのが難しいのです。内容に加え「誰が書いたか」も厳しく見られます。
(金融系の記事って下によくプロフィールがありますよね?あれは検索エンジンに伝えるためでもあります。)
なのでライターとして見たときに、元銀行員で金融商品を持っていた&FP1級持っていますとなると、重宝されるわけです。
実体験あり&資格保有はライターとして与件を獲得する上で役に立つのです。
金融×分析
銀行時代に培った財務分析のスキルとウェブ分析のスキルを組み合わせることで、経営者目線での提案がしやすくなります。
ウェブマーケティングの提案って、SEO・SNSなどの施策提案が多いのですが、居所的な提案になりやすいです。
顧客に合わせて会社全体の課題にアプローチする提案ができると付加価値が出しやすいかなと思っています。
ライティング×分析
ウェブライティングって「記事の納品」のイメージがあると思のですが「書いた後」も同じくらい大事です。
Googleアナリティクスやヒートマップ、ABテストを用いて「記事を書いた後の分析」もできますよってライターがいたら希少性が高いと思います。
今はSEOライティング(記事の納品)がメインなので、そのあとの工程もできれば、かなり重宝されるかなと思います。
金融×ライティング×分析
3つのスキルを掛け合わせると
「元銀行員でFP1級を持っていて、金融系に強いウェブライティングができて、なおかつ記事を書いた後の分析もできる」となり、125,000人に1人の人材になれるのかなと思います。
僕よりも金融に詳しい専門家ってたくさんいえると思うのですが「ウェブにも詳しい」人ってかなり限られてくると思います。
逆にライター同士で比較されたときに「元銀行員でFP1級持っている」って、少なくとも僕の周りにはいないです。
僕自身、1つ1つのスキルはそれほど高くないと思っているのですが、掛け合わせることで希少性を高めたいと思います。
3つのスキルをどの順番で強化していくか?
3つ同時に高めようとするとどれも中途半端になりそうなので、優先順位をつけていくことが大切かと思っています。
僕は、まず稼げるようになりたいので「金融×ライティング」で単価の高い記事を受けるためにFP1級をとったり、会社はディレクションスキルを磨いたり、副業でライター経験を積んだりしてます。
実力がついて稼げるようになってきたら、自分のやりたい「ウェブ分析」にシフトさせていこうかなと思っています。
ライティングすると商材理解がかなり高まるので、分析する上で重要な「精度の高い気づき」も得やすいので、この経験はウェブ分析に生きてくるかなと思います。
まとめ
今年の10月で30歳になりますが、あらためて「自分のやりたいこと・身に付けたいスキル」が見つかって幸せです。
あとは3つのスキルを強化して、自分の市場価値をどこまで高められるかになってくるので、ひたすら努力です。
転職したときは、給料が100万くらい下がって、人生のどん底みたいな感じだったのですが、転職しなかったら複数のスキルを掛け合わせるってことは難しかったと思います。
ウェブマーケティング業界に出会えたこと、ウェブマーケティングがある時代に生まれたこと本当にラッキーです。
(書いた後に思ったのですが、この記事、自分がライター応募するときの「職務経歴書」に使えるような気がしてきた。笑)
余談:他の人もこの話について言及しています。